警備員の警戒棒の目的と構え方

警備員が持つ警戒棒の構え方とその警戒する状況について。警戒棒を携帯するケースと目的、実技の中で上段の構えが存在しない理由とは?

警戒棒の目的

警備員が積極的な防御としては使用する護身用具は警戒棒ですが、積極的な防御といっても、自分自身に対する被害も、そして相手に対する攻撃にしても、最小限に留めなければなりません。警備員の警戒棒は、相手に攻撃をするものではなく、護身のための道具なのです。

違法性阻却事由(刑法)

より具体的な理解を深めるために警備会社の基本教育として、正当防衛や緊急避難など、刑法における違法性阻却事由を学習します。

警戒棒の構え

警戒棒の構えには、中段の構え、下段の構え、両手の構えの3種類があります。警戒棒の使い方については、詳細は警備会社の研修で習ってくださいね。さて、お気づきのとおり、警戒棒には上段の構えがありません。

何故、上段の構えが存在しないのか?

警戒棒で上段の構えをすると、上から下へ振り下ろす形になります。これは相手の頭部を打撃してしまう可能性があります。先に書きましたとおり、警備員の警戒棒は相手を攻撃するためではありませんので、上段の構えがないのです。

警戒棒の構えと状況

下段の構えは、もっとも自然で用途が多い構えです。中段の構えは相手の攻撃が明らかと判断できる場合に用います。そして両手の構えは相手と接近する可能性が高いケースや狭い場所で使われます。

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