雑踏警備業務の定義とは?

雑踏警備業務とはどのような業務を行う警備として定義されているのか?雑踏警備業務の形態にはどのようなものがあるのか?また相手に安心感を与える雑踏警備とはどのようなものなのか?

雑踏警備業務の概要

雑踏警備業務とはお祭りやイベント、工事現場など不特定多数の人や車が集中し、混雑する一定の場所を交通誘導し、人や車などによる接触による事故の発生を警戒し防止する業務のことです。別名、交通誘導警備とも呼ばれます。

交通誘導の形

雑踏警備の交通誘導形態は、大きく歩行者誘導と車両誘導に分かれますが、このうち車両誘導は片側交互通行、車線変更、出入口(ゲート)誘導、バック誘導(後進誘導)に分かれます。雑踏警備は誘導灯や紅白の旗などのジェスチャーの他、警笛、声などで誘導します。また手を目立たせるために白手(白い手袋をする)のが原則です。

歩行者誘導の注意点とは

雑踏する場所で歩行者誘導する際には、原則として白手や声で誘導します。なぜなら歩行者誘導は人間同士(警備員と歩行者)が接近した状態での誘導になりますので、誘導灯や紅白の旗及び警笛による歩行者誘導は相手にとって威圧するだけでなく不快な感情を呼び起こすことになるからです。ただし警備上、危険や緊急を要する場合はこの限りではありません。

線路脇や駅構内では

厳密には従来の雑踏警備とは異なりますが、線路脇や駅のホームなど警備する場合、列車見張員の資格が別途必要となることがあります。

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